君が歩くと世界が変わる新感覚RPG『ドラゴンクエストウォーク』
トロとパズル終了
トロとパズル終了が発表されました。
バレンタインのイベントもないし、謎の重要なお知らせタブができたことから、トロとパズル終了の予感はしていましたが・・・。
今回のブログでは、トロとパズル終了はなぜなのかというの理由をどこでもいっしょが大好きな私の視点から考察してみようと思います。

トロとパズル終了はなぜ
トロとパズル終了はなぜなのかという大きな視点での理由は次のような理由だと予想します。
- アクティブユーザー数が伸びない
- 収益性が低い
アクティブユーザー数が伸びない
まずは、アクティブユーザー数が伸びない理由について私の視点による考察です。
私のトロとパズルのプレイスタイル・時間は次のような感じです。
- 1日あたり30分以内(スクリーンタイムでApp使用時間の制限を設定)
- 言葉を教える
- ストーリーを見る
どこでもいっしょが好きなので、言葉を教えたり、天つ空町を歩いているトロたちポケピを眺めたり、ストーリーを見たりするのが好きでした。
でも、ストーリーを見るには、パズルをプレイすることが必要・・・!
ここが私にとっては厳しい点でした。
義務的なパズル

ストーリーを進めるにはパズルをクリアして星を集めることが必要です。
ところが、
- ストーリーを見るために必要な星の数が多すぎ
- 1日30分のプレイだとなかなか星が集まらない
とにかく、星が足りないんです。
私の場合は、iPhoneのスクリーンタイムでApp使用時間の制限を設定して、トロとパズルに使う時間を1日30分にしているので、パズルだけで終わってしまうんですよね。

パズルの時間を減らせばいいかといえば、そういうことではありません。
パズルをクリアしないと星が集まらないのでストーリーを見ることができないんですよね。
- じゃあ、パズルをやらないと。
- でも、パズルは嫌い。
- 以下ループ。そうなってくると、ログインする時間は徐々に減ってきます。
パズルが好きならいいかもしれませんが、どこでもいっしょの世界を楽しむためにパズルをやるという義務に疲弊してしまいました。
パズルの焦燥感
パズル終了後はトロたちポケピとのおしゃべりタイムです。
本来楽しいはずのトロたちポケピとのおしゃべりタイムなのですが、ものすごく気になったことがあります。
次に紹介するのは、パズル終了後のリッキーのセリフです。
- パズル筋が鍛えられているのを実感するダス
- 〇〇回目のクリアダス
- パズルのプロダス
このパズル関係の成果を讃えるセリフはパズル好きではない私の焦燥感を煽るものでした。

そう感じてしまう一番の理由はパズルが好きじゃないからでしょう。
それ以外にも、それだけの時間があったなら、
- 読書をしていればこれだけの本が読めたのに・・・
- 英語やフランス語の単語暗記ができたのに・・・
- もっと自分のための時間になったのに・・・
パズル関係の成果を讃えるセリフは破壊力がすごかったです・・・。
だからといって、私は意識の高い系で娯楽を許さないタイプではありません。
たとえば、
- トロとパズルで衣装の着せ替え
- トロとパズルで言葉を教える、
- トロとパズルでなんとなくマップを眺める
- トロとパズルでかわいいセリフをスクショ
- ドラクエ10で2時間ハウジングやドレスアップ
- 夫とモンハン
こういう時間の使い方は気にならないです。
基本的な考え方として、勉強も遊びもあらゆるものは時間の浪費、つまり人生は暇つぶしと考えているからです。
楽しいことに時間を使うことは気になりません。
つまり、
パズルをやる=焦燥感やばい
ということになってしまうのは、パズルが好きではない上に、頑張ってパズルをやっても見返り(星)が少ないないこと。
私の場合は、それが時間の浪費によるストレスにつながっていったのだと思います。
あくまでこれは私の場合ですが、どこでもいっしょはファンが根強いゲームです。
私以外にも、
- トロたちとのおしゃべりが楽しみ
- トロたちに言葉を教えたい
こういう楽しみをどこでもいっしょに期待している人は私以外にもいるのではないでしょうか。
そういうまったりとしたなにごとにも縛られないゲームを好んでいた人と義務的なパズルの相性はどうなのかなと疑問です。
アクティブユーザー数が伸びなかったということは、トロとパズルはユーザーのニーズを満たしていなかったということになります。
ここまで書いたことは私の主観によるものですが、どこでもいっしょが好きな層の方なら同じような考えの人もいるのではないでしょうか。
収益性が低い
次に、収益性が低いという視点から考えてみます。
トロとパズルの収益はパズルをクリアを補助するための爆弾、レインボースター、無限ハートなどへの課金がメインでしょう。
レア度や特殊効果のあるバッジガチャも課金への期待で導入されたのだと考えます。
スマホゲームといえば、「廃課金」という言葉が生まれるほど課金する人が多いジャンルです。
その点では、トロとパズルの収益モデルはスマホアプリゲームとしては一般的なものといえます。
ただ、ここで問題なのは、大きな額をスマホアプリゲーム費やす「重課金」向けの施策がないことです。
重課金の根底にあるのは、承認欲求やマウントです。
ゆえに、ランキングなどが重要なものになります。
また、レアなアイテムを手に入れた・自分がこれだけレアなものを持っているという実感も大切です。
ところが、トロとパズルにはそれらがありません。
そのことは、トロとパズルで課金を促す上で致命的だったのではないでしょうか。
おそらく、運営側はどこでもいっしょの世界観を守るためにそのような施策は避けたのかもしれません。
そうはいっても、露骨にパズルクリアを補助するアイテムへの課金を促す画面を出してきたりするのであれば、その時点でどこでもいっしょの世界観とは違うわけですし、重課金者向けの施策を取り入れても良かったのではと感じます。
運営側の理想の収益モデルは次のようなものだったのではないかと予想します。
私が予想する運営側の理想の収益モデル
目的:ストーリーを見たい欲求を最大化して課金させること
パズルをクリアしたら、
- トロたちポケピとおしゃべりできるという報酬を与える
- ストーリーを少しだけみることができるという報酬を与える
このような報酬を設定することにより、
ユーザーがパズルをプレイしたいという欲求が高まる
報酬を目指してユーザーがパズルを継続的にプレイするようになる
パズルの難易度を上がる
ユーザーはクリアするために課金する
結果として、ユーザーはますますパズルに熱中する
つまり、運営はユーザーをパズル漬けにするということを目的化していたのではないでしょうか。
トロとパズルにはかなり多くのステージ数があると聞きます。
しかしながら、どこでもいっしょが好きという明確な好みを持つ人たちをパズル好きにする必要はあったのでしょうか。
パズルに課金しても残るものはありません。
それよりも、目に見えるものへの課金、たとえば、課金画面で衣装や家具をいまより魅力的に見せて課金を促すとか、ARポケピを実装して追加ポーズを課金で売るとかがあれば良かったのでは?と思います。
果物栽培ゲームにして、肥料とかに課金するとか、もう少しうまく課金できる選択肢はあったのでは。
やっぱり、パズルを軸にするのであれば重課金者向けの施策が必要だったと思います。
それをやらないなら、パズル以外の選択が良かったのではないでしょうか。
トロとパズルがパズルゲームになった理由とは
「どこでもいっしょ」の生みの親でもあり、本作の開発・運営を手掛ける、ビサイド代表取締役社長の南治一徳氏によると、
南治氏:トロを好きだと言ってくれるプレイステーションユーザーのファンの方が、どんなゲームにしたら喜んでもらえるかを常に考えて色々検討を重ねました。過去作とは全く違うスマートフォンへ展開をひろげるにあたり、お話ゲームであることは変えないつもりでしたが、継続してプレイしつづけていただくことが重要となるスマートフォンアプリでは、お話だけでゲームを作るのは難しいと考えました。
そこでフォワードワークスさんと調査やディスカッションを重ねた結果、トロが好きなファンの方は女性が多いこと、意外にもパズルゲームは女性にとても人気があることがわかりました。「トロ」を好きでいてくれるファンの方と、パズルプレーヤーのユーザー層がすごく近いことがわかったんです。
引用:https://game.watch.impress.co.jp/docs/interview/1208814.html
というのが、パズルを選択した理由とのことです。
パズルゲーム好きアプリゲーマーには女性が多いということについては次のような調査結果がありました。
『パズルゲームのみ』が好きなアプリゲーマーの男女比を見ると14:86と圧倒的に女性が多く、世代別では年代が高くなるほど多くなります。特に30代女性が24.9%、40代女性が35.7%と、『パズルゲームのみ』が好きなアプリゲーマーの約6割を占めています。
既婚の子供ありが64.9%、職業は「専業主婦」の占める割合が最も高く35.1%でした。
引用:パズルゲーム好きアプリゲーマーは “ゲーム無関心層”
この調査結果だけを見ると、パズルゲームは女性にとても人気があるといえます。
ただし女性全体の趣味におけるゲームの割合や、ゲーム好きな人はどれくらいスマホアプリのゲームが好きなのかも知りたいところです。
これについては今後わかったら追加します。
パズルゲーム好きアプリゲーマーのライフスタイルに関する調査
前述の、パズルゲーム好きアプリゲーマーには女性が多いという調査結果にはライフスタイルについての分析もあります。
『パズルゲームのみ好き』なアプリゲーマーのライフスタイルを見てみましょう。
日頃の考えや行動を聞いたところ、「変化が無くても穏やかな生活を送りたい」という項目が83.8%と非常に高く、また、「周囲と協力することはとても意味のあること」「つい人の目を気にしてしまう」「周囲の状況に合わせて、何事もほどほどにやる」などの項目も7割を超える回答でした。日本人全体平均と比較しても高い傾向です。人の前に立つタイプではなく、周囲と歩調を合わせ、平穏を望む意識が非常に高いことがうかがえます。続いて、流行やトレンドをどんなものから感じるかを聞くと、「雑誌やテレビで良く取り上げられていること」は61.1%と高い一方で、「Webでその情報をよく目にする」や「有名な人のSNSで発信されている」ことに流行やトレンドを感じる人は3割程度です。「雑誌」や「テレビ」といった、いわゆるマスメディアがトレンドを感じるメインの情報となっているようです。
また、どういったものから影響を受けるかという質問では、「恋人・配偶者の言動」が56.2%、「同性友人の言動」が41.6%、「子供の言動」が37.3%となっており、さらに39.5%は「家族との交流」に時間やお金を使っていると回答しています。その一方で、「現実逃避」や「知識・教養を高める」「達成感」のために時間やお金を使うことは少ないようです。
彼らは日頃、ごく身近な人との深い関わりの中で生活している様子がうかがえます。世の中のトレンドへの関心は受動的で、あまり自分自身の娯楽のためには時間やお金を使わない層でもあるようです。
引用:パズルゲーム好きアプリゲーマーは “ゲーム無関心層”
『パズルゲームのみ好き』なアプリゲーマーは、「世の中のトレンドへの関心は受動的で、あまり自分自身の娯楽のためには時間やお金を使わない層でもあるようです。」という分析になっています。
スマホアプリゲームへの課金
では、次にスマホアプリゲームへの課金について考えてみます。
廃課金者インタビューで女性は見たことがないですし、私がこれまでやった数少ないオンラインゲームでも女性が廃課金という印象はありませんし、廃課金者の女友達もいません。
性別によるスマホアプリゲームへの課金
性別による課金については次のような調査結果があります。
「トロ」を好きでいてくれるファンの方と、パズルプレーヤーのユーザー層=女性が多いことを根拠にパズルゲームになったとのことですが、女性の課金者は男性と比較すると4分の1しかいません。
「月額10万円以上」の重課金者の割合
「月額10万円以上」の重課金経験のある人の性別の割合は次のようになります。
これだけみると「月額10万円以上」の課金経験のある女性は意外と多いと感じてしまうかもしれませんが、男性と比較すると4分の1しかいない女性の課金者の中での重課金者であり、「月額10万円以上」の課金経験のある人自体が課金者全体の中のごく一部の層です。
作り手とユーザーとのズレを感じた点
個人的に作り手とユーザーとのズレを感じたことには、フレンドの存在もあります。
結局のところ、運営側の見込みと現実が乖離する点がいくつか見られることが収益性の低さにつながったのではと感じました。
南治氏:主なオンライン要素としてはフレンド機能ですかね。パズルを遊ぶために使用するハートをフレンド同士で送ることで、お互い助け合うことができます。また、ポケピを通じでフレンドとも間接的にコミュニケーションを取ることができます。フレンドがトロに教えたコトバを、プレーヤーのトロがポロっと話したりするのですが、あの人がこんな⾔葉を教えている! というようにリアルの友達とフレンドになって遊ぶと楽しいと思います。ただし、マズそうな会話は漏れないので、そこは安心して下さい(笑)。
引用:https://game.watch.impress.co.jp/docs/interview/1208814.html
「禁止ワード」のシステムがないならフレンド機能はあってもいいと思うのですが、フレンド機能のために「禁止ワード」のシステムができてしまったのが残念でした。
しかも、「禁止ワード」ではないのに巻き込まれて、「禁止ワード」になってしまうワードも・・・。
どこでもいっしょで楽しいのは、トロたちポケピとの一対一の関係だと私は思うんです。
フレンドがいて楽しいというよりも、箱庭的な感じというか。
フレンド機能はユーザーが喜ぶものとして制作者は導入すると思うのですが、何かを犠牲にしてまで必要な機能なのかなぁと私は思いました。
あとは、クロが機械的に「動画広告を一緒にみたいみゃ」といってくるのも他の方法にして欲しかったです。
トロとパズルで欲しかったもの
ズーム機能
写真モードみたいな機能で、それを使えばその場所がズームされて、家具の細部や町の細部がよく見えるようになったり、そのモードの時だけは吹き出しの会話が出ないようになって、スクショを撮影できれば良かったのになと思います。
虫メガネボタンで「観察する」みたいなコマンドもあったら嬉しかったです。
そう思うのはグラフィックを細かく作り込んでいる印象があるからです。

ARカメラ
お出かけ先にトロたちポケピを出現させたかった。
住み分け
あとはストーリーをもっと手軽に見ることができるようにして、パズルとバッジを重課金者特化(ランキングとかレア煽り)にして、お話ゲーム好きとパズル好きな人が住み分けできたらよかったのになと思います。
パズルをいくらクリアしても星は増えず、ストーリーを見るための星の消費が多かったのは本当にツライです。
たとえば、パズルをクリアすることで部屋が広くなるとか、リッキーたちの家のハウジング解放とか、交換できる衣装が増えるなどの特典があれば、もう少しやる気が出たかもしれません。
農場ゲーム
今回のフルーツの町の世界観にぴったりだし、パズルよりもまったり遊べそう。
お散歩ゲーム
ドラクエウォークやポケモンGoが人気ですが、どこでもいっしょ(ポケステ)はまさにお散歩ゲームの元祖!!
21世紀版のどこでもいっしょとしてスマホのお散歩ゲームがあったら神ゲームです。
トロとパズルのグッズ


おわりに
トロとパズル終了がなぜなのかというの理由を考察してみましたが、どこでもいっしょが大好きな割にほぼトロとパズルの批判になってしまったような 笑
トロとパズルを見つけるまでは、トロやリッキーと遊べるゲームは何かないのかなとか、PSPとかPS2を買おうかなと思って検索したことが何回あったことか。
そういう意味では、トロとパズルはやっと登場したどこでもいっしょの待望の新作だったわけです。
次回作もスマホだと嬉しいけど何年先になることやら。
個人的には、どうぶつの森のどこでもいっしょ版があったら、ゲームの世界から現実に帰れなくなるかもしれません 笑
私はトロとパズルのサービス終了までに全部のストーリーを見ることができそうにありませんが、書きかけのストーリー考察も続けていこうと思います。

それでは、また。
麗乃(Reino)
青い麦茶はないけど青いハーブティーは実在
ソラの体と同じ青いお茶。
昔、ボイトレに通っていた頃、先生の自宅スタジオでいただいたことがあります。
トロとパズルの天つ空町(あまつそらまち)とは
トロとパズルの舞台となっている海と山に囲まれた温泉街、天つ空町(あまつそらまち)。
自然が豊かで水も綺麗な小さな町。
人にも猫にもフルーツにも優しい町ですが、ちょっと元気のない寂しい町。
元々はホタルの町として栄えていましたが最近では観光客も減っています。
そんな小さな町の入り口に、小さな温泉旅館がありました。
トロとパズルは、天つ空町(あまつそらまち)を元気にするために、どこでもいっしょでおなじみのポケピ(人間になりたい猫のトロ、カエルの格闘家のリッキー、働いたら負けの黒猫のクロ、高性能ロボのR・スズキ、小料理屋を始めたウサギの三原ジュン、乙女系犬のピエール)が観光大使として、天つ空町で暮らす猫のソラと共に奮闘する物語です。